エン・ジャパンが6日発表した1万人の「昇給・ベースアップ」実態調査によると、「給与が上がった」人は約3割で、上昇額も定期昇給がメーンの「1001円~3000円」にとどまる人が最多の26%だったことがわかった。
22年に給与が上がった人は28%で、「上がらなかった」が72%で圧倒的に多かった。上がった人が最も多かった職種は「技術系(医薬、化学、素材、食品)」の38%。「エンジニア系(IT、ウェブ、ゲーム、通信)」が34%で続いた。逆に、「販売・サービス系(ファッション、フード、小売り)」は23%、「クリエイティブ系(ウェブ、ゲーム制作、プランナーなど)も24%にとどまった。
給与の上昇額は「1001円~3000円」が26%で最も多く、「1万円以上」が22%あった。ただ、給与増の55%は「定昇」で、「ベースアップ」は18%にとどまり、給与体系に影響の大きいベアに対する企業の慎重姿勢が続いていることをうかがわせた(複数回答)。このため、現在の給与への満足度は、42%が「まったく満足していない」、40%が「あまり満足していない」と答え、計82%の圧倒的多数を占めている。
調査は昨年11月28日~12月25日に実施、「エン転職」ユーザー1万2171人の有効回答を集計した。