パーソルキャリアが16日発表した2022年の職種別「平均残業時間」調査によると、全94職種の平均(4~6月)は月22.2時間(前年比1.4時間増)で、最も多かった職種は「プロデューサー、ディレクター、プランナー」の37.1時間、最も少なかった職種は「秘書、受付」の10.0時間だった。平均が増えたのは、リモートワークの縮小が要因の一つ。ただ、コロナ前の19年の24.9時間の水準には戻っていない。
上記のほか、残業時間が30時間を超えた職種は「ビジネスコンサルタント」の37.1時間、「施工管理」の35.3時間、「商品企画・サービス企画」の34.0時間、「運輸、物流サービス」の31.1時間。逆に、11時間台の職種は「美容関連職」が10.4時間、「営業事務アシスタント」が11.0時間、「薬事」が11.6時間となった。
この結果について、同社は「コロナ禍で抑制されていた経済活動が戻りつつある一方、働き方改革関連法の施行によって20年4月から残業時間の上限規制が中小企業にも適用になったことで、企業も働く個人も残業を含めた働き方への意識が高まったため」と分析している。
調査は昨年8月22~30日に実施、20~59歳の1万5000人の有効回答を集計した。