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2022年12月27日

11月の有効求人倍率1.35倍の横ばい、11カ月ぶり"一服"

 厚生労働省が27日発表した11月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.35倍となった。1月から10月まで10カ月連続の上昇が続いたが"一服"した。基調としては昨年5月以降、2度の横ばいをはさんで19カ月連続の上昇が続いている。上昇局面としては2016年半ばの水準。

n221227.png 企業側の有効求人数約257万人(前年同月比10.0%増)に対して、有効求職者数は約184万人(同5.1%減)となり、8月以降、求職者数の減少が続いて求人倍率の高止まりを招く一因となっている。都道府県別(就業地別)では福井県の2.02倍が最高で唯一の2倍台、最低は神奈川県の1.09倍。7月以降、全都道府県で1倍を超えている。

 新規求人倍率は2.42倍で前月比0.09ポイントの上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比8.7%増と上昇しており、産業別では宿泊・飲食サービス業が同21.2%増、その他サービス業が同13.2%増、卸売・小売業が同13.0%増など、コロナ制限の緩和を反映した産業の求人が高い。建設業は9月から2カ月連続でマイナスだったが、11月には同1.8%増にプラス転換した。一方、教育・学習支援業は同9.4%減で3カ月連続のマイナスとなっている。
 
 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント増の1.04倍となった。

11月完全失業率、3カ月ぶり2.5%に低下

 総務省が27日発表した11月の就業者数は6724万人で、前年同月比28万人増と4カ月連続の増加。完全失業者は165万人と同18万人の減少で、17カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント減の2.5%となった。9、10月と2.6%だったが、11月は再び低下した。男女別では男性が前月と同じ2.8%、女性が同0.1ポイント低下の2.2%になっている。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5715万人のうち、正規従業員は3587万人で前年同月比10万人増加、非正規従業員も2128万人で同30万人の増加となった。非正規率は37.2%で前月より0.3ポイント上がった。

 非正規の内訳はパートが1032万人(同4万人増)、アルバイトが459万人(同6万人増)、契約が292万人(同17万人増)、派遣が150万人(同4万人増)、嘱託が112万人(同4万人減)。契約社員が大きく増えた一方、嘱託だけが減少した。

 一方、11月の休業者は187万人で前月比13万人増、前年同月比20万人増となり、減少傾向にストップが掛かった状態となっている。

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