帝国データバンクが26日発表した「"ゾンビ企業"の現状分析」によると、2021年度のゾンビ企業は全企業の12.9%にあたる約18万8000社に上ることがわかった。20年度に比べてゾンビ率は1.5ポイント、ゾンビ企業数は2万社余り上回り、いずれも2年連続の増加。同社は「『ゼロゼロ融資』など新型コロナ関連融資が増加の一因」と分析している。
ゾンビ企業の76.3%がコロナ関連融資を受けており、全体の50.5%を大きく上回った。返済もゾンビ企業の20.5%が「不安」と回答し、全体の12.2%の2倍近くに上っている。業種では「小売り業」が19.5%で最も多く、従業員規模では「5人以下」が最多の18.4%。地域別では「東北」が17.8%で最も高かった。
ゾンビ企業は営業利益などの収益より支払い利息などの方が多い企業で、国際決済銀行(BIS)の基準に準拠して推定計算した。