日本生産性本部が19日発表した「労働生産性の国際比較2022」によると、21年の日本の労働生産性は1時間あたり(就業1時間あたりの付加価値)は49.9ドル(購買力平価換算で5006円)でOECD加盟38カ国中27位、1人あたりは年間8万1510ドル(同818万円)で同29位だった。
時間当たりでは前年から1ランクダウンで、データ取得可能な1970年以降の最低。OECD平均の60.9ドルを下回り、米国の6割弱で、エストニア、ラトビア、スロバキアなどの東欧・バルト諸国と同水準。前年より実質1.5%上昇したものの、"コロナ明け"の労働時間増加によって生産性は上がらなかった。同様に、1人あたりでも前年から1ランクダウンの最低で、平均の10万7462ドルを下回り、ポーランド、ハンガリー、ニュージーランドなどと同水準。
一方、製造業についてみると20年の生産性は9万2993ドル(為替レート換算で1011万円)で、加盟35カ国中18位だった。前年より1ランクダウンで、フランス、韓国などと同水準。2000年代では最高水準だったが、15年以降は16~19位に低迷している。