連合が8日発表した「コロナ禍における職業生活のストレスに関する調査」によると、現在の仕事でコロナ禍前よりストレスが増えた人は36.6%に上り、その要因が人間関係や仕事量の変化にあることがわかった。
現在の仕事や職業生活についてコロナ禍以前に比べると、「変わらない」が55.1%で最も多かったが、ストレスが「増えた」人は13.4%、「やや増えた」人も23.2%あり、合わせると36.6%に上った。「増えた」の比率は年代別ではそれほど差がみられないものの、雇用形態別では正規従業員の40.2%に対して、非正規従業員は31.0%、業種別では「金融・保険」が44.1%、「卸・小売り」が43.3%、「医療・福祉」が41.7%と、エッセンシャルワーカーの多い業種で4割を超えた。
ストレスを感じている人の場合、その内容は「職場の人間関係」が30.9%で最も多く、「仕事量」が22.8%、「地位・待遇」が19.9%などで、コロナによって人間関係のギクシャクが増えていることをうかがわせた(複数回答)。
一方、テレワーク就労については9月時点で37.2%に上り、19年9月時点の24.4%から12.8ポイント上昇。中でも「勤務日の7~8割程度」のテレワークの人の満足率が62.5%とダントツに高かった。
調査は10月1~3日に実施、18~65歳の被雇用者1000人の有効サンプルを集計した。