文部科学、厚生労働両省が18日発表した来年3月卒業予定の大卒就職内定率は10月1日時点で74.1%(前年同期比2.9ポイント増)となり、前年を上回った。企業の新卒採用は19年卒の77.0%がピークだったが、コロナ禍で21年卒は69.8%に落ち込んだ。しかし、採用意欲は旺盛で、22年卒は71.2%とすぐに反転、23年卒も急速に上昇している。
内訳は国公立が75.0%(同5.8ポイント増)、私立が73.8%(同2.0ポイント増)、短大が45.9%(同12.4ポイント増)、高専が93.2%(同6.1ポイント増)といずれも前年を上回った。男女別では男子が72.7%(同2.0ポイント増)、女子が75.7%(同4.0ポイント増)と女子が男子を上回った。文理別では文系が73.5%(同2.7ポイント増)、理系が76.6%(同4.0ポイント増)となっている。
地域別では関東が81.3%(同3.7ポイント増)で最も高く、九州が74.9%(同14.9ポイント増)、中国・四国が65.2%(同9.8ポイント増)と急伸。中部は73.8%(同0.5ポイント増)、北海道も64.0%(同0.1ポイント増)と少し伸びたが、近畿だけは70.7%(同2.9ポイント減)と前年を下回った。
調査は大学など112校の6250人を対象に実施した。