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2022年11月10日

正社員の4割が「年収低すぎる」 将来不安も7割、マイナビ調査

 マイナビが10日発表した「正社員の賃金上昇実態と生活満足度調査」によると、年収の中央値は450万円で、4割が「低すぎる」と感じており、6割が生活に不満を感じていることがわかった。調査は9月30日~10月2日に実施、20~50代の正社員1200人の回答を集計した。

 年収の平均は「300万~500万円未満」が最多の40.0%で、「500万~700万円未満」が23.5%、「300万円未満」が15.7%。中央値は450万円だった。年収については43.0%が「低すぎる」と感じており、「妥当」の33.3%を上回った。理想の年収差とは100万円の開きがあった。

 5年前に比べて年収の上がった人は41.9%で、上昇額の中央値は50万円。これに対して、変わらない人が33.7%、下がった人が13.8%あり、両方を合わせると半数近い47.5%に上り、日本企業の「低賃金」ぶりをうかがわせた。

 これを反映して、生活の金銭的な満足度は「やや不満」が36.3%、「不満」が21.5%あり、合わせると57.8%になった。将来不安を感じている人も71.5%に達しており、非正規社員に比べれば「恵まれている」と言われる正社員でも、金銭的な不安を抱えている人の多いことがわかった。

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