帝国データバンクが1日発表した「食品主要105社」の価格改定動向調査によると、11月以降はパック牛乳など833品目の値上げが予定されていることがわかった。ピークだった10月の6700品目からは大きく減少するが、同社は「消費者のインフレ実感が一気に鮮明になる」と予想している。来年以降もすでに2000品目以上の値上げが予定されているといい、当分の間、値上げの流れは止まらない情勢だ。
今年1月以降、食品の値上げは10月までに延べ2万743品目、平均値上げ率14%に上った。11月は6月から毎月続いていた1000品目以上の値上げから品目はかなり減少し、値上げラッシュは"一段落"したものの、11月の値上げは調味料の338目、乳製品の318品目など日常品目が中心で、値上げ率は15%ほどになると見込まれることから、同社は「心理的なインパクトは大きい」と予想している。