労働政策審議会の第187回職業安定分科会(山川隆一分科会長)は28日、雇用調整助成金(雇調金)などの特例の段階的廃止と経過措置について、厚生労働省案を了承した。また、同省は政府の総合経済対策に盛り込む「賃上げ・人材活性化・労働市場強化」の政策パッケージを報告した。
雇調金は、1人日額1万2000円の上限を11月までとし、12月から来年3月まで元の8355円に引き下げる。売り上げ減など業況の厳しい企業に対しても、現行の1万2000円を12月~来年1月に9000円に引き下げる経過措置をとる。また、休業支援金も上限は8355円のまま、支給割合を12月~来年3月まで6割に引き下げる。地域特例の8800円は11月いっぱいとする。これを受けて厚労省は省令を改正する。
一方、厚労省は総合経済対策の政策パッケージとして(1)労働者の賃上げ支援(2)人材の育成・活性化~個人の主体的なキャリア形成の促進(3)賃金上昇を伴う労働移動の円滑化~安心して挑戦できる労働市場の創造(4)多様な選択を支える環境整備・雇用セーフティーネットの再整備、を4本柱とする詳細な政策を発表した。
政府が...
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