メイテックグループが27日発表した2022年9月連結中間決算(日本基準)によると、景気回復を反映して企業の技術開発投資が旺盛になったことなどから、売上高は580億2900万円(前年同期比14.0%増)、営業利益は75億8400万円(同42.1%増)、経常利益は76億3500万円(同41.2%増)、中間利益は51億700万円(同43.9%増)と2年連続の大幅な増収増益となった。中間配当は1株39円(同78.5円)で、7月に1対3の株式分割を行ったことから12.83円の実質増配となる。
内訳はメイテックが売上高408億9900万円(同11.0%増)で、9月末エンジニア数は7815人(同3.3%増)。メイテックフィルダーズが各146億8700万円(同22.5%増)、4258人(同14.7%増)。全エンジニア数は1万2073人(同7.1%増)となった。
稼働率はメイテックが95.6%(同4.6ポイント増)、メイテックフィルダーズが90.2%(同6.3ポイント増)で、メイテックフィルダーズの稼働率が前年から一転して上昇に転じた。エンジニア数の増加と稼働率の上昇が業績を押し上げた形だ。
通期予想も売上高1195億円(前期比11.5%増)、営業利益158億円(同23.3%増)、当期純利益109億円(同18.0%増)と二ケタの増収増益を予想。売上高は2年連続の過去最高となる見通し。期末配当は同45円を予定し、年間では84円の増配となる。
同社は23年10月をめどに監査等委員会設置会社の持ち株会社に移行し、過半数を独立社外取締役とすることを発表。國分秀世社長は「クライアント企業の要望にスピーディーに対応でき、果敢な経営判断のできるリーダーシップを発揮するため」と狙いを説明。また、エンジニア不足対策については、「質を落とさずに人員を増やすため、採用チャネルを増やすなどして対応したい」と話した。
今年7月に実施した普通株の3分割について國分社長は、...
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