帝国データバンクが26日発表した「旅館・ホテル業界」動向調査によると、同業界約800社を集計した結果、10月時点で22年度の業績が「増収基調」にある企業は45%に上り、4月時点の30%から大きく増えた。通期の業績見通しは前年度比1割増の3.1兆円が見込まれ、21年度実績の2兆8509億円(同0.5%増)から2年連続の業績改善となりそうだ。
10月から本格化した全国旅行支援などのキャンペーン効果のためだが、外国人旅行客については、まだ期待先行状態。また、業績回復とともに人手不足も顕在化しており、9月時点で正社員は62.5%、非正規社員も62.3%が「不足している」と回答。1年前の各28.3%、13.6%から大きく増え、雇用面を含めた受け入れ態勢の整備に追われているのが実情だ。