ディスコが２５日発表した新卒採用に関する企業調査によると、２０２４年３月卒の採用見込みは「増える」が２割を超え、「減る」の５％を大きく上回った。調査の１０月時点では、企業の採用意欲は２３年に引き続き高く、売り手市場が続くとみられる。
最も多いのは「２３年卒並み」の６１．７％だが、「増える」が２２．０％だったのに対して、「減る」は４．９％だった。企業規模別では、従業員３００～９９９人の中堅企業で「増える」が２７．７％で最も高い。
また、「増える」業種では「サービス業など」が２４．５％で最も高く、「製造業」が２３．６％、「流通・商社」が１９．６％、「ＩＴ」が１９．３％などとなっている。
エントリーシートの受け付け開始は「３月」が４３．５％で最も多く、面接開始も「３月」が３１．１％、「４月」が２２．２％の順。内定出しは「４月」が２４．７％で最も多く、「３月」が１９．７％、「５月」が１６．７％で続き、やや前倒しの意識がみられる。
インターンシップの実施形式は「５日間以上」では対面の比率が８４．３％に達し、オンラインはわずか１４．３％。「２～４日間」でも対面は６３．３％に上り、オンラインは３４．６％だった。就活生に実際に会社に来てもらい、内定の判断材料にしようという企業側の思惑を反映しているとみられる。
調査は９月２８～１０月６日に実施し、全国主要企業１１６５社から回答を得た。
