エン・ジャパンが19日発表した9月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1627円で、前月比0.7%増、前年同月比0.2%増となった。8月は3カ月ぶりのマイナス、前年同月比も20年10月以来22カ月ぶりのマイナスだったが、9月に復調した形だ。
職種別(大分類)では、主力のオフィスワーク系が人事関連の求人増で1598円(前年同月比1.8%増)と時給アップの要因に。クリエイティブ系が2016円(同7.0%増)と高い伸びをみせ、IT系もDX人材の需要増などで2421円(同3.6%増)と過去最高を記録、医療・介護系も1401円(同3.4%増)と堅調に伸びた。
全7職種でプラスとなっており、8月も全職種でプラスだったが、時給の低いオフィスワーク系などの求人比率が増えたことから、全体の時給はマイナスだったもの。
地域別では、関東が1701円(前年同月比0.4%減)、東海が1403円(同0.7%減)、関西が1468円(同1.9%増)となり、関東のマイナスが続いている。
3大都市圏以外では北海道が1351円(同0.4%増)、東北が1217円(同2.9%増)、北信越が1210円(同4.7%増)、中国・四国が1235円(同3.3%増)、九州・沖縄が1223円(同1.8%増)となり、8月に続いて全地域プラスとなったが、前月比は全地域でマイナスだった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の9月平均時給は1543円(前月比0.1%減、前年同月比3.2%増)となり、「はたらこねっと」の求人件数は約16.9万件と同約1.2倍だった。3大都市圏を含む全国平均も1480円(前月比0.1%減、前年同月比3.1%増)だった。
一方、リクルートが17日に発表した9月の平均派遣時給(3大都市圏、募集時)は1612円(前月比0.4%増、前年同月比1.4%増)の過去最高を記録。対象求人件数は約93.8万件だった。