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2022年10月 7日

介護事業者の倒産が急増 過去最多ペース、東商リサーチ

 東京商工リサーチが7日発表した介護事業者の倒産状況によると、今年1~9月の倒産は100件、負債総額約192億円と前年同期の約2倍に急増、過去最多ペースで進んでいることがわかった。同社によると、大規模な連鎖倒産が発生したため。このペースが続くと年間でも20年の118件を抜いて過去最多となる可能性があるという。

 業種別件数では「通所・短期入所介護事業者」が45件(前年同期13件)で最も多く、次いで「訪問介護」が36件(同30件)、「有料老人ホーム」が10件(同2件)など。「通所・短期入所介護事業者」では機能訓練型デイサービスを運営していた「ステップぱーとなー」(東京都台東区)のグループ17社の破綻が大きかった。

 原因別では「販売不振」が58件(同37件)で最も多く、「他社倒産の余波」が21件(同1件)。同社によると、高齢者の利用がコロナ禍前まで戻らず、昨年はコロナ関連の資金繰り支援で破綻は免れたものの、今年に入ると支援効果が薄れ、光熱費などの高騰や人手不足が顕在化したものの価格転嫁がむずかしく、事業継続が困難になった事業所が増えたためとみられる。

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