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2022年10月 7日

8月現金給与も実質マイナス 5カ月連続、厚労省毎勤速報

 厚生労働省が7日発表した毎月勤労統計の8月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたりの現金給与総額は27万9388円(前年同月比1.7%増)で8カ月連続のプラスだった。

 しかし、物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(2020年=100)は85.1(同1.7%減)で、4月以降5カ月連続のマイナスとなった。物価上昇に対して賃金の上昇が追いつかない局面が続いており、政府の経済対策も後手に回っている。

 就労形態別の現金給与額は、正社員が中心の一般労働者が36万1969円(同1.6%増)、パートタイム労働者も10万169円(同3.9%増)となった。7月と同様に、残業代などの所定外給与が一般労働者は2万5682円(同4.2%増)、パート労働者も2845円(同14.0%増)と増えた。

 産業別の伸び率では、「鉱業・採石業等」が賞与の伸びで同25.7%増となり、コロナの行動制限解除を受けた「飲食サービス等」が6月から続いて同10.2%増と3カ月連続の二ケタ増となった。しかし、それ以外の産業は伸びが鈍く、「不動産・物品賃貸業」は同0.6%減だった。

 月間総実労働時間は132.5時間(同2.2%増)で再び増加。常用雇用者数は5160.7万人(同1.1%増)で、パートタイム比率は31.58%(同0.25ポイント増)だった。

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