ニュース記事一覧へ

2022年10月 5日

「優秀人材」は「裁量権」の有無を重視 パーソル総研の第2回人的資本開示調査

 パーソル総研が5日発表した第2回「人的資本情報開示に関する調査」によると、1年以内に転職を考えている正社員が重視する項目として「人間関係が良い」「給料が良い」などが上位を占め、求職者の現実的な1面をのぞかせる結果が出た。

 転職先の検討にあたって重視する項目(複数回答)としては「人間関係が良い」が88.3%に上り、次いで「給料が良い」が87.5%、「ワークライフバランスを保てる」が85.3%、「会社に将来性を感じる」が80.8%と上位を占めた。

 その中でも、現在の勤め先の評価が高く昇格も速い「優秀人材」(自己評価)に限ると、上位3項目は全体と変わらないものの、「裁量権がある」が52.5%で全体を15.9ポイント上回り、次いで「新しいことに挑戦できる」が62.3%で同11.9ポイント、「会社のビジョンやパーパス(目的)に共感できる」が72.7%で同9.7ポイント上回った。

 一方、来春就職予定の学生に同じ質問をしたところ、上位3項目は社会人と同じだったが、社会人との差異に注目すると「社会貢献に積極的」が64.0%で社会人より16.7ポイント上回り、「成長できる」が76.4%で同10.7ポイント、「環境に配慮している」が54.6%で同9.6ポイント上回るなど、注目されているESG(環境・社会・ガバナンス)を重視する傾向がみられた。

 調査は8月10~16日に実施し、正社員4100人、学生500人の回答を集計した。

PAGETOP