厚生労働省が16日発表した今年3月卒業者の内定取り消し状況(8月末)によると、取り消した企業は27社、取り消された内定者は50人で、昨年より各10社、86人減少した。このうち、8社、29人は新型コロナ関連だった。入社繰り下げはなかった。
学校種別では高校生が25人、大学生等が25人。産業では卸売・小売業の15人、医療・福祉の13人が多かった。企業規模では従業員99人以下の企業が最多の29人。取り消された学生のうち、41人は別会社に就職した。
内定を取り消された学生はコロナ禍によって20年3月卒が211人、21年3月卒が136人と急増したが、今年はコロナが落ち着き、景気も回復傾向にあることから例年並みに落ち着いた。