ディップが14日発表した8月のアルバイト時給は平均1230円で、前月比3円(0.2%)増、前年同月比60円(5.1%)増となり、2カ月連続で過去最高を更新した。前月比は2カ月連続、前年同月比は20カ月連続のプラス。10月からの最低賃金の引き上げを先取りした動きが一部にあるとみられる。
大職種別にみると、建設が1654円(前年同月比20.2%増)と非常に高い伸びをみせ、運搬・清掃・包装等も1241円(同12.8%増)と二ケタの伸びで、9職種中7職種がプラス。一方、サービスは1183円(同4.8%減)、専門的職業も1238円(同1.6%減)のマイナスだった。
地域別では関東が1271円(同4.0%増)、東海が1206円(同7.3%増)、関西が1204円(同1.9%減)、九州が1158円(同12.4%増)となり、前月と同様に関西のマイナスが続いている。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約25.2万件で、同約1.4倍だった。
一方、リクルートが同日発表した8月のアルバイト・パート募集時平均時給(3大都市圏)は1134円(前月比0.7%増、前年同月比2.3%増)と過去最高を記録。求人件数は約89.7万件で前月より3.8万件増えた。マイナビが13日発表した8月のアルバイト・パート平均時給(3大都市圏)は1185円(前月比0.3%増、前年同月比0.1%減)だった。