厚生労働省が9日発表した2021年「国民生活基礎調査」によると、20年の平均年間所得は1世帯あたり564万3000円(18年比2.2%増)だった。このうち、「高齢者世帯」は332万9000円(同6.5%増)、「高齢者世帯以外の世帯」は685万9000円(同4.0%増)、「児童のいる世帯」は813万5000円(同9.1%増)といずれも18年比で増加した。「児童のいる世帯」は1996年の781万6000を上回る過去最高となった。
ただ、所得額を階級別にみると、「300万~400万円未満」が13.4%、「200万~300万円未満」が13.3%、「100万~200万円未満」が13.1%と合わせて4割近くを占めた。中央値は440万円で、平均額以下の世帯は61.5%を占めた。
同調査は3年ごとに大規模、中間年は簡易に実施しており、21年は中間年にあたる。また、20年は新型コロナ禍で実施しなかったため、21年調査の前年比は出ていない。