フリーランス支援のランサーズが2日発表した「インボイス制度に関する調査」によると、来年から導入されるインボイス制度(仕入れ税額控除制度)について「理解している」人は25.5%に過ぎず、「聞いたことはあるが、理解していない」人が42.5%、「どちらとも言えない」人が21.8%、「聞いたことがない」人が10.2%を占めるなど、フリーランスの関心がまだ低いことがわかった。
ただ、「理解していない」「聞いたことがない」人の69.4%は「理解しようと思っている」と答え、「今すぐ理解したい」も15.0%あり、8割以上が必要性を感じていることもわかった。
一方、「理解している」人にとってインボイス制度のイメージは「自分にとってリスク」と感じている人が47.3%いる一方、「理解して付き合えばリスクではない」という人も30.9%いた(複数回答)。ただ、全員にインボイスの導入に不安な点を聞くと、「課税事業者になることのメリット、デメリットが不明」という答えが55.0%で最も多く、「収入がどうなるか不安」も49.1%あった(複数解答)。
調査は7月18~24日に実施、ランサーズに登録している1387人から有効回答を得た。調査結果を受け、同社は29日にフリーランス向けにオンラインで解説セミナーを開く。
インボイス制度は来年10月から導入予定で、現在は消費税が免除されている個人事業主やフリーランスのほか、仕入れ税額控除を受けている課税事業者にも影響が出てくる見通しだ。