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2022年8月30日

7月の有効求人倍率1.29倍、沖縄県も1倍台に

n220830.png 厚生労働省が30日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の1.29倍となった。1月から7カ月連続の上昇で、昨年5月以降、2度の横ばいをはさんで15カ月連続の上昇基調が続いている。

 企業側の有効求人数約244万人(前年同月比14.8%増)に対して、有効求職者数は約194万人(同1.2%増)となり、6月と同様に求人の伸びが求職者の伸びを大きく上回ったため、求人倍率の上昇につながった。都道府県別(就業地別)では福井県の2.10倍が最高で、最低は沖縄両県の1.01倍。ただ、沖縄県の1倍台回復は20年4月の1.03倍27カ月ぶりで、1倍を下回る県はなくなった。

 新規求人倍率は2.40倍で前月比0.16ポイントの上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比12.8%増で、産業別では5、6月と同様に宿泊・飲食サービス業が同47.7%増、その他サービス業が同16.7%増、運輸・郵便業が同14.7%増、製造業が同14.5%増などと増えており、全主要11産業で増えた。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント増の1.01倍となった。

7月完全失業率2.6%の横ばい、感染増で休業者も急増

 総務省が30日発表した7月の就業者数は6755万人で、前年同月比2万人減と4カ月ぶりの減少。完全失業者は176万人と同17万人の減少で、13カ月連続の減少となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は5、6月と同じ2.6%だった。男女別では男性が2.8%、女性が2.3%で、男性は前月比0.1ポイント上昇、女性は0.2ポイント低下した。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5714万人のうち、正規従業員は3609万人で前年同月より17万人減少、非正規従業員は2105万人で同32万人の増加となった。非正規率は36.8%。

 非正規の内訳はパートが1024万人(同水準)、アルバイトが456万人(同13万人増)、契約が283万人(同8万人増)、派遣が160万人(同22万人増)、嘱託が103万人(同7万人減)で嘱託が減った。

 一方、7月の休業者は258万人で前月比101万人増、前年同月比44万人増となり、4カ月ぶりに急増した。新型コロナのオミクロン株感染者が増え、自宅などでの待機組となったためとみられる。

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