経団連が8日発表した今年の春闘の中小企業妥結結果(最終集計)によると、377社の加重平均で月額5036円(賃上げ率1.92%増)となり、前年の4376円(同1.68%増)を金額、率とも上回ったものの、2%には届かなかった。
このうち、製造業239社では5312円(同1.99%増)となり、前年の4633円(同1.75%増)を上回った、非製造業138社でも4571円(同1.80%増)で、前年の3971円(同1.57%増)を上回った。
賃上げ額の高い業種は土木・建設17社の6295円(同2.47%増)が最高で、金融4社の3453円(同1.53%増)が最も低かった。製造業11業種のうち、5業種で2%を上回ったが、非製造業では6業種のうち2%を上回ったのは土木・建設だけだった。
大手企業の場合は135社の平均が7562円(同2.27%増)と2%台に達しており、今年は金額、率ともに大手と中小の格差が拡大した。
調査は従業員500人未満の17業種754社を対象に実施、そのうち妥結額などが判明した377社について集計した。