東京商工リサーチは9日、2022年3月期決算の上場企業3213社の平均年間給与を発表した。それによると、21年度は605万5000円で前年より10万4000円、1.7%増えた。12年度から6年連続で上昇、18年度の605万5000円をピークに19、20年度と2年連続で下落したが、景気回復で3年ぶりに増加し、額も18年度に並ぶ過去最高となった。中央値は18年度より5000円低い588万3000円だった。
産業別のトップは電気・ガス業の731万7000円(同0.2%増)で、建設業の713万5000円(同0.8%増)が続いた。最低は小売業の472万1000円(同0.9%増)で、サービス業の531万8000円(同0.5%増)が続くなど、コロナ禍の直撃を受けた業種の低迷が目立った。
個別ではM&Aキャピタルパートナーズの2688万4000円、2位はキーエンスの2182万7000円。1000万円以上が過去最多の57社あり、平均レンジは500万円以上~600万円未満の984社と3割を占めた。