マイナビが４日発表した２０２２年「新入社員の意識調査」によると、今春入社した新人正社員のうち、「３年以内に退職予定」の人が２８．３％、「１０年以内に退職予定」の人は５１．０％いることがわかった。前年とほぼ同じ割合で、コロナ前の１９年入社組に比べると各６．２ポイント、４．２ポイント多く、学生時代の就職活動の意味が問われる側面もありそうだ。
ただ、入社先の職場などによって意識はかなり異なり、「働きがいのある」会社にいる人は３年以内と１０年以内の退職予定が各２０．２％、４５．０％なのに対して、「働きがいのない」会社にいる人は各６３．９％、７４．５％と大きな開きがあった。
１０年以内退職予定の人に理由を聞いたところ（複数回答）、「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」が３０．７％で最も多く、「給料がいまいち」の２７．５％、「いろいろな会社で経験を積みたい」と「転職でキャリアアップしていきたい」が各２６．８％の順。「ライフステージ」を挙げた人は男性の１４．４％に対して、女子は４３．６％に上り、男女の意識差が顕著に表れている。
調査は６月１７～２０日に実施、男女４００人ずつの８００人から有効回答を得た。
