エン・ジャパンが20日発表した6月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1614円で、前月比1.1%増、前年同月比0.0%となった。前月比は6カ月ぶりのプラス、前年同月比は5月までの19カ月連続のプラスが途切れた。
職種別(大分類)では、主力の「オフィスワーク系」が1598円(前年同月比1.8%増)、IT系が2359円(同1.2%増)と過去最高になるなど、全7職種ともプラスだったが、時給水準の低い介護系、軽作業系の求人が増えたことから、全体では横ばいになった。
地域別では、関東が1689円(前年同月比0.5%減)、東海が1423円(同2.0%増)、関西が1446円(同0.8%増)となり、関東のマイナスが続いている。
3大都市圏以外では北海道が1372円(同1.5%増)、東北が1226円(同1.8%増)、北信越が1281円(同11.3%増)、中国・四国が1270円(同5.6%増)、九州・沖縄が1227円(同0.2%増)。2、3月の全地域マイナスから、6月はようやく全地域がプラスとなった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の6月平均時給は1512円(同1.5%増)とプラスを維持。「はたらこねっと」の求人件数は約17万件で、前月比4.3%減、前年同月比45.2%増だった。3大都市圏を含む全国平均も1450円(同1.5%増)だった。
リクルートが14日発表した3大都市圏の6月平均時給は1594円(前月比2.1%増、前年同月比0.8%増)で過去最高を更新。「リクナビ派遣」などの求人件数は約101.8万件だった。