日本生産性本部は11日、「生産性課題に関するビジネスパーソンの意識調査」を発表した。それによると、日本企業の生産性の低さに対して、「かなり危機感がある」と答えた人は経営層(546人)で41.0%、管理職(1100人)で30.7%、非管理職(1100人)で26.6%あった。「やや危機感がある」が管理職では40.0%、非管理職では36.9%で最も多く、役職によって温度差のあることが分かった。
生産性の低い原因(2択)については、「ムダな作業・業務が多い」がどの役職でも最も多く、経営層では41.8%、管理職では44.4%、非管理職では47.8%に上り、次いで多かったのは経営層では「デジタル化が進んでいない」の36.3%だったが、「会社の価値観や仕事のやり方が変わっていない」が管理職では32.8%、非管理職では32.1%と多く、やや意識のズレがみられた。
付加価値向上のために重視すべき取り組み(2択)を聞いたところ、「新しいビジネスモデルの創造」が最も多く、経営層では42.9%、管理職では42.4%、非管理職では33.2%に達したが、イノベーションの阻害要因として「人材育成ができていない」「人材が活躍できる仕組みになっていない」「イノベーティブな組織風土になっていない」を挙げる人が多く、組織のあり方がネックになっていることをうかがわせた。
調査は4~5月に実施、従業員300人以上の組織で働く2746人の回答を集計した。
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