アデコは4日、製造・物流分野の職種に特化した無期雇用派遣サービス「テクニカルシード」を開始した。2025年までに1800人を採用し、全国の半導体、自動車、IT機器、通信インフラ機器、医療・衛生機器の製造現場や、人手不足が深刻な倉庫・物流センターへの派遣を目指す。また、安定的な雇用機会の提供に加え、派遣社員の将来設計を実現するためのキャリア支援なども積極的に進める。
アデコの人材派遣とアウトソーシング事業のブランドであるAdeccoが手掛ける「テクニカルシード」は、グループ会社でエンジニア派遣の「Modis」と連携し、先端技術を活用した生産管理と製造現場の先進化・効率化を実現する「スマートファクトリー化」を支援する。物流分野では、電子商取引(EC)市場の拡大でドライバーと倉庫スタッフの需要も増加しており、倉庫作業を業務の最適化を実現できる管理者をはじめとした人材を採用して物流におけるスマート化に挑む。
また、働く人のキャリアビジョンやライフビジョンといった将来のありたい姿をヒアリングし、派遣社員と企業のマッチングや就業後のフォローを専門に行う担当者が継続的にサポート。中長期的な視点でキャリア形成を支援する。また、OJTを含む豊富な教育・研修の機会を提供することで、スキルの向上や新しいスキルの獲得を応援する。
アデコは、「人財サービスのグローバルリーダーとして、仕事を通じて躍動する人財と、躍動できる環境の創出で社会に変革をもたらすことを目指している。今後も新たなサービスの提供や取り組みを通じて、働く人々のキャリア開発と企業の業績向上に貢献していきたい」と話している。
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