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2022年6月30日

6月末の食品値上げは1.5万品目に 値上げ率13%、帝国データ追跡調査

 帝国データバンクが30日発表した「食品主要105社の価格改定動向調査」によると、6月末時点で累計1万5257品目の値上げ・値上げ計画が判明し、平均値上げ率は13%になることがわかった。5月ごろまでは小麦などの原材料価格の高騰が主な理由だったが、その後は急激な円安や原油高などによる輸入・物流コストの上昇が要因となっている。

 1日時点の前回調査では約1万800品目だったことから、1カ月間で約5000品目増えたことになる。さらに、7月には1588品目、8月以降には7218品目の値上げが予定されており、年内には2万品目を超える値上げラッシュになることも予想される。

 分野別で最も多いのは加工食品の6712品目(値上げ率15%)で、酒類・飲料が3585品目(同15%)、調味料が2627品目(同11%)など。加工食品は北米のスケソウダラの不漁によるすり身価格の上昇などが背景にある。種類・飲料は麦芽・トウモロコシなどの価格上昇でビール類が値上げに、清涼飲料水はペットボトルなど包装資材の価格高騰により、秋口以降に価格が一斉改定される見通しという。

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