厚生労働省が24日発表した2021年「高年齢者雇用状況等報告」によると、65歳定年企業は21.1%(前年比2.7ポイント増)とやや増え、66歳以上でも働ける企業は38.3%(同4.9ポイント増)、70歳以上でも働ける企業も36.6%(同5.1ポイント増)に増えたことがわかった。
高年齢者雇用促進法の改正に伴い、65歳までの雇用確保措置のある企業は99.7%あり、その内容は「継続雇用」が71.9%と依然として多数を占め、「定年の引き上げ」は24.1%、「定年制の廃止」は4.0%にとどまっているが、引き上げ、廃止とも前年を上回った。
さらに、66歳以上まで働ける制度のある企業は38.3%で、前年を4.9ポイント上回った。内訳は「基準該当者の継続雇用」が11.1%で最も多く、「希望者全員」は9.3%、「定年制廃止」は4.0%、「66歳以上定年」は2.9%となっている。
60歳以上の常用労働者(31人以上規模)は約421万人で、前年より11.6万人増えている。調査は昨年6月1日時点の状況について、従業員21人以上の23万2059社を集計。従業員21~300人を中小企業、301人以上を大企業に区分している。