全国求人情報協会が24日発表した5月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は、119万7161件(前年同月比48.8%増)となり、昨年12月以来5カ月ぶりに前月を下回った。新型コロナウイルス感染防止に伴う制約解除の広がりを見越し、春の大型連休前の4月までに急ピッチで求人を募集した反動が出た格好だ。6月以降から秋口にかけて、コロナ前のピーク時にあたる160万件にどれだけ近づけるのか注目される。
職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が週平均15万3538件(同93.8%増)、「調理スタッフ」は11万7475件(同78.3%増)、「運搬・清掃・包装」は14万1445件(同48.2%増)、最も掲載件数が多い「販売」も20万2575件(同35.4%増)となっており、いずれも前月を割り込んだ。
雇用形態別では、全体の8割を占めるアルバイト・パートが同53.9%増、このほか正社員が同19.2%増、契約社員が同33.3%増だった。
また、地域別では最も件数の多い関東・甲信越が同50.2%増だったほか、北海道・東北は同29.5%増、中部・北陸は同36.9%増、近畿は同48.8%増、中四国は同36.7%増、九州・沖縄が同39.2%増となった。