東京商工リサーチが16日発表した第2回「価格転嫁に関する調査」によると、原油・原材料高騰に伴うコスト上昇分を「価格に転嫁できていない」企業は61.7%あり、4月の第1回調査時の68.6%から6.9ポイント減少したものの、まだ6割以上が転嫁できていないことがわかった。
価格転嫁できている企業の場合、転嫁率が最も多いのは「5割程度」が8.0%で最も多く、「8割程度」が5.2%、「10割」が4.1%など。「できていない」産業は「情報サービス業」の90.4%が最も高い一方で、「卸売業」は45.3%と半数以下になっている。
調査は1~9日に実施し、有効回答6141社分を集計した。初回は4月1~11日に実施、3900社が回答している。