エン・ジャパンが１５日発表した５月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１５９６円で、前月比０．９％減、前年同月比０．１％増となった。前月比は５カ月連続のマイナス、前年同月比は１９カ月連続のプラスとなっている。前月比のマイナスは主力のオフィスワーク系、営業・販売・サービス系、その他の３職種でマイナスとなったため。
職種別（大分類）では、「オフィスワーク系」が１５９５円（前年同月比２．２％増）と堅調が続いているほか、「クリエイティブ系」が２００３円（同４．８％増）、製造業務などの「その他」が１２７９円（同３．８％増）と高い伸びをみせており、２月から４カ月連続で７職種すべてがプラスとなった。
地域別では、関東が１６６９円（前年同月比０．７％減）、東海が１４１４円（同１．７％増）、関西が１４３４円（同１．０％増）となり、関東がマイナスとなった。
３大都市圏以外では北海道が１３９３円（同１．９％増）、東北が１２４３円（同０．４％増）、北信越が１３０３円（同１２．８％増）、中国・四国が１２７０円（同３．４％増）、九州・沖縄が１２２４円（同０．２％減）。２、３月は全地域でマイナスだったが、４月は北信越のみプラス、５月は九州・沖縄のみがマイナスとなり、地方経済全体もようやく回復しつつあることを示唆している。
一方、ディップが同日発表した３大都市圏の５月平均時給は１５０５円（同０．７％増）とプラスに転じ、昨年１２月から６カ月連続で１５００円台を維持。「はたらこねっと」の求人件数は約１８万件で、前月比４．３％減、前年同月比６１．２％増だった。３大都市圏を含む全国平均も１４４５円（同０．８％増）にプラス転換した。
リクルートが１４日発表した３大都市圏の５月平均時給は１５６１円（前月比１．４％減、前年同月比０．０％）。「リクナビ派遣」などの求人件数は約６７．６万件だった。
