経団連が１０日発表した春闘の第１回中小企業回答状況（２４９社、加重平均）集計によると、平均５２１９円（前年同期比１．９７％増）で、前年同期の４４４４円（同１．７２％増）を上回ったものの、２％台に届いていないことがわかった。
うち、製造業（１６９社）は５４３４円（同２．０３％増）、非製造業（８０社）は４７９１円（同１．８５％増）となり、新型コロナの影響の大きい非製造業の伸び悩みが目立った。
業種別で最も高いのは土木・建築（１０社）の６９０７円（同２．５９％増）で、次いで電気機器（６社）の６５１７円（同２．３０％増）。低いのは金融（３社）の３３５４円（同１．４８％増）、繊維（１３社）の３７９６円（同１．６２％増）など。
調査は従業員５００人未満の１７業種、７５４社を対象に実施し、回答のあった２５２社から平均金額不明の３社を除いて集計した。
