アデコが31日発表した「コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査」によると、部下のパフォーマンスが「向上した」と答えた管理職はテレワーク派の30.0%に対して、出社派は17.6%、部下との関係が「良くなった」と回答した人は各25.6%と18.0%となり、テレワーク派管理職の方が手ごたえを感じていることがわかった。
ただ、部下のマネジメントのむずかしさについては、テレワーク派の57.0%が「難度が上がった」と答えたのに比べ、出社派は43.8%で、テレワーク就労の管理のむずかしさものぞかせた。管理職の負担も、テレワーク派の43.6%が「負担が増えた」としている一方、出社派は37.6%にとどまっている。
こうした結果について同社は「管理職自身も新しい働き方に対応する必要があるなかで、部下の主体性を育みながら適切にマネジメントし、成果を上げることが求められているため、負担が増えるのは当然。社内でのサポート体制がまだ整っていない場合は、テレワークのチームマネジメントに関する知見を持つ外部企業や団体から支援を受けることも有効だ」と解説している。
調査は3月4~7日に実施し、テレワーク中心の管理職と出社中心の管理職の各500人から回答を得た。