ディップが１９日発表した４月のアルバイト時給は平均１２０９円で、前月比２円（０．２％）増、前年同月比９８円（８．８％）増となり、昨年１２月の１２１０円に次ぐ水準となった。前月比は２カ月連続、前年同月比は１６カ月連続のプラスで、昨年７月の８．６％増を上回る高い伸び率となった。景気回復をにらみ、企業の人手不足対策が本格化しているようだ。
大職種別にみると、２、３月と同様に製造・技能が１３９６円（同３７．１％増）、運輸・清掃・梱包等が１２６９円（同２２．５％増）、建設が１３９６円（同１５．１％増）と大きく伸び、９職種中８職種でプラスとなった。サービスのみ１２４１円（同０．６％減）となった。
地域別では関東が１２４５円（同７．１％増）、東海が１１６７円（同１０．５％増）、関西が１２３１円（同３．２％増）、九州が１１３６円（同１７．１％増）となり、全地域で増加した。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約２９．６万件で、同約１．６倍となった。３年ぶりに行動制限のないゴールデンウイークを控え、飲食店の求人が同約２．２倍に増えたのが目立つ。
一方、リクルートが同日発表した４月のアルバイト・パート募集時平均時給（３大都市圏）は１１２０円（前月比０．１％増、前年同月比１．５％増）で、求人件数は約８８．８万件（４月から集計対象数を拡大）だった。マイナビが１８日発表した４月のアルバイト・パート時給も１１４２円（前月比０．０％、前年同月比３．９％増）だった。
