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2022年4月28日

新卒入社の3割以上が離職も フォローの有無で差、連合調査

 連合が28日発表した新卒社員の2022年「入社前後のトラブルに関する調査」によると、入社5年目までに約3割が離職しており、辞めた理由は「仕事が自分に合わない」が最も多いことがわかった。

 入社理由として最も多かった上位3は「無期雇用(正社員)」の33.9%、「業務内容」の20.7%、「やりがい」の20.1%だったが、会社の問題点として「残業が恒常的」の29.2%、「仕事に見合わない低賃金」の29.0%、「精神的に不調になり辞める人が多い」の23.6%を挙げる人が多かった(いずれも複数回答)。

 最初に入社した企業に現在も勤務している人は66.8%で、「1年超~2年以内の離職」が10.4%、「半年以内の離職」が7.7%など、全体では33.2%にのぼった。ただ、入社後の新人研修や先輩らのアドバイスなどがあった人の離職率は30.9%、なかった人は41.9%とかなりの開きがあり、入社後のフォローの有無が影響していることをうかがわせる。離職理由は「仕事が自分に合わない」「労働時間などの条件がよくなかった」「賃金条件がよくなかった」が多い。

 調査は2月28日~3月2日に実施、入社2~5年目の男女1000人の回答を集計した。16年に続いて2回目。

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