エン・ジャパンが２０日発表した３月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１６１７円で、前月比０．２％減、前年同月比１．４％増となった。前月比は３カ月連続のマイナス、前年同月比は１７カ月連続のプラス。前月比マイナスの要因は、４月の入職に向けて求人数は増えた中で、特に時給水準の低い介護、軽作業の求人が大きく増えたため。
職種別（大分類）では、主力の「オフィスワーク系」が１５８５円（前年同月比３．０％増）と堅調だったのをはじめ、「医療・介護系」が１３７３円（同５．８％増）、「クリエイティブ系」が１９６５円（同４．４％増）、「技術系」が１９７７円（同４．５％増）など、２月と同様に７職種すべてでプラスとなった。
地域別では、関東が１６９４円（前年同月比０．６％増）、東海が１４２７円（同１．０％増）、関西が１４５４円（同１．４％増）となり、２月と同様に３地域ともプラスだった。
３大都市圏以外では北海道が１３７２円（同１．２％減）、東北が１２１６円（同４．５％減）、北信越が１２０３円（同７．６％減）、中国・四国が１２４２円（同４．４％減）、九州・沖縄が１２２６円（同５．２％減）。２月と同様に全地域でマイナスとなり、派遣需要の高まりはみられない。
一方、ディップが同日発表した３大都市圏の３月平均派遣時給は１５１３円（同１．８％増）となり、前月比は０．８％減だったが、昨年１２月から４カ月連続で１５００円台を維持している。「はたらこねっと」に掲載された求人件数は約２１万件（同５５．３％増）。また、リクルートが１４日発表した３大都市圏の３月平均派遣時給は１６７８円（同２．４％減）で、４カ月連続の減少。「リクナビ派遣」に掲載された求人延べ件数は約５８．５万件と２月より１．５万件ほど増えた。
