製造請負・派遣の事業者団体・日本BPO協会の関西・中四国支部は13日、大阪市内で支部定時総会(オンライン活用)を開き、役員改選で河野尚樹氏(ショウヨウ社長)を新支部長に、新幹事に髙城竹正氏(サンレディース社長)を選出した。同支部は、協会の第一号支部として20年10月に設立。会員拡大を進めながら、業界の発展に向けて活発に活動している。
総会冒頭、本部理事長で前支部長の平尾隆志氏(フジアルテ社長)が「地区の活動が地域社会の貢献にもつながると確信している。新年度も本部の活動方針と歩調を合わせながら積極的に取り組んでいきましょう」と挨拶。バトンを受け継いだ河野新支部長は「日本BPO協会は派遣業界の健全化と派遣社員の地位向上をはじめ、法改正の最新動向の収集に注力している。意識の高い大手と中小が集まっており、支部長という重責に緊張しますが、しっかり取り組んでいきたい」と力を込めた。
この日は、大阪市のサンレディース本社を発信基地に定時総会議事のほか、大阪労働局・需給調整事業部を招いた講話や支部幹事会社の事例紹介、グループディスカッションを実施。製造分野を取り巻く最新の労働法制の動きをつかみながら、業界の第一線で活躍する会員企業の社員が事業課題の打開策を探った=写真。
厚生労働省大阪労働局 需給調整事業部 需給調整事業第二課の谷口正門課長は、最新の指導監督状況や関係法令を説明したほか、いわゆる「同一労働同一賃金」に伴う改正労働者派遣法に絡めて、主な是正指導内容の特徴や留意事項を解説した。
幹事会社による事例紹介では、サンレディ-スの代表が得意分野とする短期・物流の派遣・請負などについて、自社の特性を生かした取り組みなどを披露した。実践・実務に踏み込んだ内容に、参加各社が熱心に聞き入って事業戦略の参考にしていた。
後半は、現場に熟知した会員企業の社員をグループに分けて「海外人材」「デジタル」「採用」「コンプラ」「営業」をテーマにディスカッションを繰り広げ、情報交換しながら研鑽を積んだ。