マイナビが7日発表した「中途採用状況調査2022年版」によると、昨年の企業の正社員不足感は緩和されたものの、満足な採用のできた企業は6割程度にとどまることがわかった。
昨年中に中途採用を行った企業の人手不足感は「余剰を感じる」が18.8%(前年比4.4ポイント増)だったのに対して、「不足している」は47.6%(同14.3ポイント減)と人手不足感は大幅に緩和された。
ただ職種別にみると、「不足」しているのはITエンジニアの52.5%をはじめ、「営業」の43.2%、「医療・福祉」の40.9%など専門職が高いのに比べ、「余剰」は「美容・ブライダル・ホテル・交通」の28.3%が最も高く、職種によってかなり人材ニーズが異なっていた。
採用の満足感では60.4%が「前年より満足」「前年並みに満足」と答え、39.6%が「前年より不満」「前年並みに不満」と回答した。
今年の中途採用の見通しについては、「経験者は積極的、未経験者は消極的」が45.9%で最も多く、次いで「経験者、未経験者とも積極的」が29.6%。これに対して、「経験者は消極的、未経験者は積極的」が13.9%、「経験者、未経験者とも消極的」が5.1%、「今後1年間は採用しない」が5.4%あった。経験者の採用に意欲的な企業の比率は過去最高となった。
調査は1月21日~24日に実施、企業の採用担当者1400人の有効回答を集計した。