東京商工リサーチが1日発表した2021年度の新型コロナ関連の企業破綻(負債1000万円以上)は1846件(前年度比57.3%増)と急増した。4月以降は100件超えが続き、年度後半は4カ月連続で月間最多を更新し、今年3月には216件と最多となった。負債額1000万円未満も含めると1938件(同57.4%増)となり、累計では3194件に達している。感染の長期化による影響が次第に鮮明になりつつあり、同社は「22年度も増勢が続く見通し」と予想している。
負債1000万円以上で業種別の累計件数は飲食業が511件で最も多く、21年度は1.5倍に増えた。次いで建設業の329件、アパレル関係が242件、飲食料卸小売り関係が134件、宿泊業が119件となっている。
負債規模別では判明した累計2999件のうち、1000万円以上~5000万円未満が1129件で最も多く、1億円以上~5億円未満が969件、5000万円以上~1億円未満が563件で続いている。