マイナビが25日発表した「転職動向調査2022年版」によると、21年に転職した正社員の割合は7.03%(前年比2.1ポイント増)となり、この6年間で最も高くなった。転職比率は16年の3.68%から3年連続で増加し続け、19年は6.96%まで上昇したが、20年は新型コロナの影響で4.94%に下落、21年に再び増加した。中でも20代男性の14.2%、20代女性の12.5%が二ケタとなった。
転職時の状況は「在職中」が73.1%(同5.6ポイント増)に増え、「離職中」は30.4%(同5.5ポイント減)に減った。コロナによるテレワークの浸透によって転職活動がしやすくなったと考えられる。転職者の年代は20代男性が14.2%で最も多く、30代男性が8.7%、40代男性が4.8%、いずれも6年間の最高となった。
また、企業規模の大きい企業への転職は33.1%(同0.4ポイント増)で、規模の小さい企業への転職は32.3%(同3.1ポイント減)。転職後の年収は「上がった」が35.6%(同1.7ポイント増)、「下がった」が23.5%(同1.2ポイント減)となった。
前職の業種で多いのは医療・福祉・介護、機械・電気・電子、IT・通信・インターネットなどで、転職後に年収の上がった職種ではクリエーター・エンジニア、コンサルタント・専門職が40%を超えた。
調査は1月25、26日に実施、正社員の20~50代男女のうち、21年中に転職した1500人の有効回答を集計した。