厚生労働、文部科学両省は18日、今春卒業の大学生らの就職内定状況(2月1日現在)を発表した。それによると、大卒の内定率は89.7%(前年同期比0.2ポイント増)となった。前年同期を上回ったものの、コロナ前まで4年間続いた90%台には届かなかった。
内訳は国公立が91.4%(同0.9ポイント減)、私立が89.2%(同0.6ポイント増)で、短大が86.9%(同4.2ポイント増)、高等専門学校が94.1%(同3.0ポイント減)。大卒の男女別では、男子が88.3%(同0.2ポイント増)、女子が91.4%(同0.2ポイント増)。文理別では文系が89.1%(同0.2ポイント増)、理系が92.3%(同0.2ポイント増)。
地域別では関東の92.5%(同1.7ポイント増)が最高で、中部も90.8%(同2.8ポイント増)と90%台に。それ以外は北海道・東北が86.8%(同4.1ポイント減)、近畿が89.5%(同0.2ポイント減)、中国・四国が83.3%(同4.4ポイント減)、九州が87.8%(同1.3ポイント増)となり、九州以外は前年を下回っている。
調査は大学、短大など112校の6250人を対象に実施した。政府は学生の就職難を避けるため、経済界に今春卒業生から卒業後3年間は新卒扱いするよう要請している。