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2022年3月17日

サービス分野のパート不足鮮明 厚労省の2月労働経済調査

 厚生労働省が17日発表した2月の労働経済動向調査によると、労働者の過不足状況判断DI(「不足」の割合から「過剰」の割合を引いた数値)は、正社員が39ポイントで昨年11月の前回調査から6ポイント上昇した。

 産業別では、医療・福祉が55ポイント(前回比6ポイント増)で最も高く、建設が53ポイント(同0ポイント)、運輸・郵便が51ポイント(同9ポイント増)で続いた。12産業すべてで二ケタの不足となっている。

 パートタイムも26ポイント(同2ポイント増)となった。宿泊・飲食サービスが49ポイント(同10ポイント増)で不足度、伸び率とも最大で、生活関連サービスが40ポイント(同0ポイント)、その他サービスが36ポイント(同1ポイント増)で続き、コロナ禍で営業自粛を余儀なくされていた業種の不足が目立つ。

 過不足判断DIはコロナ禍によって20年8月に正社員が21ポイント、パートが14ポイントまで落ち込んだが、それ以降は上昇が続いている。

 調査は2月1~7日、30人以上の常用労働者のいる5780事業所を対象に実施し、2768事業所から有効回答を得た(回答率47.9%)。

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