衆院本会議は17日、職業安定法改正案を含む雇用保険法改正案を賛成多数で可決した。舞台は参院へ移り、月内に成立する運びだ。
改正案は、職安法上の募集情報等提供事業者(求人メディア)の対象範囲拡大や、「届け出制」の導入などを盛り込んでおり、政府は雇用保険法改正案などと束ねて一括上程している。あす18日以降、参院厚生労働委員会で審議を進める。
法案の狙いは、求人メディアなどを通じたマッチング機能の質的向上。規制強化の側面だけでなく、「イノベーションを阻害しないことに留意しつつ、雇用仲介事業者が依拠すべきルールを明確化」するもので、届け出制は10月施行予定。改正後は従来までの指針に基づく助言・指導などに加え、改善命令や停止命令、立ち入り検査ができる法令違反に格上げとなる。