ニュース記事一覧へ

2022年3月 8日

1月給与、再び前年上回る 実質でも5カ月ぶりプラス、毎勤速報

 厚生労働省が8日発表した毎月勤労統計の1月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたりの現金給与総額は27万4172円(前年同月比0.9%増)で2カ月ぶりのプラスだった。昨年3月以来9カ月連続のプラスが続いたが、12月に同0.4%減のマイナスに落ち込んでいた。実質賃金指数(2015年=100)も84.7(同0.4%増)と昨年8月以来、5カ月ぶりのプラスとなった。

 就労形態別では、正社員が中心の一般労働者が35万6357円(同1.2%増)、パートタイム労働者も9万5945円(同1.0%増)。残業代などの所定外給与は一般労働者が2万5777円(同5.0%増)と増えたが、パート労働者は2598円(同0.5%減)と減少した。

 産業別の伸び率では、「飲食サービス」の同6.8%増が最も高く、「不動産・物品賃貸」の同5.8%増、「運輸・郵便」の同4.7%増などが続いており、16産業中12産業がプラスとなった。「電気・ガス」の同2.7%減など4産業はマイナスだった。

 月間総実労働時間は128.9時間(同0.3%増)で、3カ月連続のプラス。常用雇用者は5203.7万人(同1.0%増)で、パートタイム比率は31.54%(同0.31ポイント増)となった。

【関連記事】
昨年12月は10カ月ぶりのマイナス
21年は3年ぶりプラス、毎勤統計速報(2月8日)

PAGETOP