アデコグループのIT系企業、モディス社が2日発表したビジネスパーソンを対象にした「DX推進に関する意識調査」によると、約半数がDXを学びたいと思っているものの、勤務先では「DX人材育成ができていない」と考えていることがわかった。
勤務先のDX推進の取り組みについては、「とても進んでいる」「進んでいる」を合わせても23.1%に過ぎず、「遅れている」が25.9%、「とても遅れている」が15.6%で計41.5%に上った。
DX推進の課題としては「人材を社内育成できていない」が34.2%あり、次いで「社員全体のITリテラシーが不十分」が19.6%、「危機感が浸透していない」が15.9%などとなっているが、「わからない」が38.3%で最も多かった(複数回答)。
これを反映して、自分自身のDXスキルについて「持っている」と答えた人は16.1%に過ぎず、「持っていない」が58.9%と圧倒的に多かった。「持っていない」人は事務系も技術系も60%前後とほぼ同じ割合だった。しかし、必要な技術や知識を得るための研修などを「受けたい」と思っている人は49.0%で、「受けたくない」の51.0%とほぼ半々だった。
調査は昨年12月27、28日に実施し、技術系、事務系合わせて2034人から回答を得た。