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2022年2月28日

昨年の転職平均年齢は31.7歳 0.3歳低下、パーソルキャリア

 パーソルキャリアが28日発表した2021年の転職成功者の平均年齢は31.7歳となり、過去最高だった前年の32.0歳から0.3歳低下し、コロナ前の19年と同水準になった。男女別では男性が0.4歳低下の32.5歳、女性が0.2歳低下の29.9歳だった。

 年齢割合でみると、最も多い「25~29歳」が40.5%で前年より1.7ポイント増えたが、それ以外の年代は減少した。「25~29歳」は10職種すべてで最も多く、「営業系」では47.4%、「事務・アシスタント系」では47.3%、「販売・サービス系」でも45.4%を占めている。しかし、「企画・管理系」では30.1%に下がり、「40歳以上」が25.9%、「30~34歳」が23.7%と比率を上げている。

 同社は「コロナ禍で落ち込んでいた経済が徐々に回復傾向にあり、それを見込んだ企業の"ポテンシャル採用"が戻っているため」と分析している。ポテンシャル採用のポイントは、デジタル人材の争奪戦が激化していることと、24年から残業規制が適用される建設業界の人材獲得が急務となっていること。また、転職の「35歳限界説」はもはや消えているが、企業の求める役割が年齢によって変化していることもわかった。

 調査は08年1月~21年12月の間、dоdaを利用して転職した約28万件について集計した。

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