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2022年2月24日

正社員、非正規社員ともコロナ前に戻る 「不足」の1月企業比率、帝国データ

 帝国データバンクが24日発表した人手不足に対する企業調査によると、正社員が「不足」している企業の比率は1月時点で47.8%に上り、新型コロナの感染拡大直前の2020年2月と同水準まで回復した。非正規社員についても28.0%が「不足」と答え、やはり20年2月当時の27.3%を上回ったが、正社員より比率は低い。

 正社員不足の企業の多い業種は「情報サービス」が65.7%で最も多く、「飲食店」の65.1%、「建設」の62.6%などが続いている。非正規は業種による偏りが大きく、最も不足しているのは「飲食店」の76.6%で、次いで「人材派遣・紹介」が51.7%、「娯楽サービス」が50.8%など。上位9業種まで40%を超え、平均を大きく上回っている。

 こうした傾向について同社は「国内景気はオミクロン株の感染拡大を受けて、一時的な落ち込みがみられるものの、今後は感染抑制とともに緩やかな回復が見込まれる。しかし、今後はこうした人手不足に加え、原材料の不足・価格高騰などが企業の供給制約となり、国内景気の下振れリスクとなる可能性が高い」と慎重な見方をしている。

 調査は1月18~31日に実施、全国2万4072社のうち1万1981社から有効回答を得た(回答率49.8%)。

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