ディスコが21日発表した2023年卒業の大卒採用調査によると、採用数を「増やす」と答えた企業は26.6%(前年比11.0ポイント増)で、「減らす」は6.0%(同6.9ポイント減)、「増減なし」は60.0%(同0.1ポイント減)となり、採用に積極的な企業が大幅に増える見込みであることがわかった。同社は「21年卒はコロナ禍で採用を抑制する企業が多かったが、22年卒では回復傾向がみられ、23年卒も回復基調が続きそうだ」と予想している。
「増やす」企業を規模別にみると、従業員1000人以上の大企業では34.9%(同20.2ポイント増)と大幅に増え、同300~999人の中堅企業も27.5%(同9.8ポイント増)、同299人以下の中小企業も19.6%(同5.7ポイント増)と企業規模を問わず増えている。
業種別で「増やす」企業の多いのは「製造」の29.9%(同13.3ポイント増)、「流通・商社」の27.3%(同9.8ポイント増)、「サービスなど」の26.4%(同12.9ポイント増)などだが、「金融」は12.1%(同6.8ポイント増)と少ない。
就活は例年と同様に、今年も3月に広報解禁、6月に選考解禁となっており、多くの企業が3月から自社セミナー・説明会などを開始する。ただ、昨年4月から今年3月までにインターンシップを実施した企業は68.9%(同5.6ポイント増)に上っており、企業の選考時期が早まる可能性を示唆している。
調査は1月31日~2月9日に実施、全国1212社から回答を得た。
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